こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は202話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
202話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ガストロ家の闇②
「姉ちゃんはどうやって知ったの?冬以降に取引が中止になったところが多くて、私はすぐ思い浮かぶところがなかったよ。しかも名前も隠してたじゃない?」
ジェレミーは好奇心旺盛な目を輝かせて私に尋ねた。
「最初は私も偶然だったわ。冬にポンタインに注視していて知ったのよ」
「ポンタイン?あ、もしかしてあいつが受けた仕事?」
私の口から出た意外な名前にジェレミーは疑問を示し、すぐに分かるように反応した。
「とにかく面白わよね。みんなの前では綺麗なふりをしていたのに」
そのように、他の家族もアグリチェと大小の繋がりを持っていた。
天を仰いで本当にアグリチェと少しの接点もなかったのは、ラントと完全な対立関係だったペデリアンぐらいだろうか。
ベルティウムは言うまでもなく、フィペリオンも魔物のためにアグリチェに不法に近い物資供給を受けていた。
また、これまで表面的にペデリアンのようにアグリチェとは何の関係もないようだったガストロも、実状は名前を隠したまま水面で静かに動いていたのだ。
アグリチェが以前からあらゆる汚いことを日常的にしながらも、今まで存続して大手を振るった理由だった。
赤の首長は慎重な性格で知られているが、おそらく実際に今見えるように余裕のある状態ではないのだろう。
彼らがアグリチェに望むのは、それだけ切迫したことだったからだ。
本来の計画通りなら、昨冬、アグリチェは姿を消すべきだった。
しかし結局、アグリチェは今日までもこのように残っており、ラントが死んだ後も彼が撒いたものは完全に消えなかった。
アグリチェは完全に空中分解されることなく、再びその命脈を引き継ぐことが決定された。
それなら、周辺とある程度新たにバランスを取る必要があるだろう。
「ジェレミー、今から私が知っていることを全部説明してあげるわ」
元々は私が直接バドリサ・ガストロと対面する計画だった。
しかし、ユグドラシルに来て考えを変える。
「そして今回のことをどう解決するか、あなたと相談したいの」
その瞬間、ジェレミーは予期せぬことを聞いたかのように立ち止まった。
「相談って、私と・・・?」
「ええ、あなたの意見を聞きたいの」
今までは私が一方的に指示を下せばジェレミーがそれに従う形だった。
私たち二人とも、それを当然のことと考えてきた。
ジェレミーも、それについて一度も疑問を呈したことがない。
だから、このような私の言葉は不慣れでもある。
しかしジェレミーは私がいない間、一人でアグリチェを上手く導いてきた。
家族である私はそばで弟の成長を応援して当然だったし、以前より成長したジェレミーの姿が嬉しく感じられたりもする。
「ジェレミー、私も私の考えをあなたに言ってあげるから・・・」
私の目にはいつまでも幼く見える弟だったが、もうジェレミーは私の世話を必要とする幼い子供ではないという事実を認めなければならない。
「一緒に決めよう」
そう話すとジェレミーの顔に戸惑いが浮かぶが、すぐ火がついたように顔色が徐々に明るくなった。
まるで10年前に戻ったかのように子供のように浮かれた表情に、私は彼を見て少し笑ってしまう。
その夜、私は自分の部屋を訪れた異母兄弟たちを迎えた。
「ジェ、ジェレミーがここにいると聞いて来たんだけど・・・」
「入って」
そのとき、私はジェレミーが持ってきてくれた花を花瓶に整理しているところだった。
「どうしたの?言いたいことがあれば後で言って、どうしてあえてこんな遅い時間にここまで来たの?」
向かい側でその姿を嬉しそうに眺めていたジェレミーは、他の異母兄弟たちが部屋の中に入ってきた時から不快感を表している。
「ジェレミー。首長の君に言いたいことがあって訪ねてきたのだから、もう少し暖かく迎え入れてあげない?」
私が優しく頬に触れた瞬間、彼の態度が180度変わった。
「それで、私は訪ねてきた理由は?」
異母兄弟たちへの声も一層優しくなっている。
手のひらを返すように態度を変化させるジェレミーを見て、兄弟たちは渋い表情を浮かべた。
「フィペリオンにしていたことを話さないといけないと思って。休憩室で・・・」
私は彼らの会話を聞きながら、テーブルの上の花びらを拾い上げる。
これまでは姉の指示を盲目的に聞いていたジェレミー。
大好きな姉からの相談という言葉は嬉しいでしょうね。
ガストロが取引していたのは、おそらく麻薬の類のものでしょうか?
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